前立腺とは男性だけが持っている生殖器の一つになり、主に精液を作る役割があります。
膀胱のすぐ下にある臓器で体の表面に露出していないためあまり意識する機会がないかもしれませんが、こちらが病気になることもあるのです。
男性特有の病気として十分注意しておくといいでしょう。
特に多いといわれているのが前立腺肥大症です。
その名前の通り前立腺が肥大する病気で、尿路を圧迫するために頻尿、残尿感、尿の勢いがない、尿が出にくいなどの症状が現れます。
自分では前立腺の状態を確認できないため、これら症状で泌尿器科を受診した結果、前立腺肥大症と診断されたりします。
前立腺がんもこちらで起こる病気の一つです。
近年、日本人男性に増えているがんですから十分に注意が必要です。
早期発見と早期治療が大切なのですが、早期にはあまり自覚症状がないため、定期的にがん検診などを受けるといいでしょう。
このほかにも前立腺で炎症が起こる前立腺炎といった病気もあります。
さまざまな病気がありますから、尿や陰部にいつもとは違う感じがあれば泌尿器科で相談してみるといいでしょう。
泌尿器科という病院は内科や耳鼻科に比べると利用する機会があまりなく、どんな病気を診察しているのかわかりづらいかもしれません。
耳鼻科が耳、鼻、喉を診ているように、泌尿器科とは泌尿器を診ている病院となります。
泌尿器とは尿の通り道に当たる臓器のことで、具体的には腎臓、膀胱、尿道のことです。
尿をするときに痛みがある、尿の頻度が明らかに高くておかしい、尿漏れがある、血尿が出るなど、尿に関連した症状やお悩みがあるときに泌尿器科を利用するといいでしょう。
そして泌尿器科ではもう一つ診察領域があり、男性の生殖器についても診ています。
外からでも見える男性器の症状のほか、外からは見えない前立腺などの症状や病気なども泌尿器科で診ています。
以上の診察領域から、泌尿器科とは男性にとって性器周りの性病を相談できる病院になることも多いです。
このことから泌尿器科とは男性専用の病院で女性は利用できないと思われる場合もありますが、泌尿器に関する症状は男女共通ですから女性でも利用できる病院です。
ただし、女性の生殖器の診察はやっていない場合が多いですから、尿に関する症状ではなく女性の生殖器の症状や病気と思われるときは婦人科を利用してください。
カンジダとは陰部で起こる病気の一つです。
原因はカンジダ菌という真菌で、これが増殖することにより、女性の場合は膣やその周辺のかゆみやヒリヒリ感、おりものの変化、外陰部の発疹や赤み、排尿時の痛み、男性の場合は亀頭の赤み、かゆみ、ただれなどの症状が現れます。
原因はカンジダ菌ですからこれに効く抗真菌薬が治療薬になり、女性の場合は膣錠や軟膏、男性の場合は軟膏などを使用して治療が行われます。
カンジダの治療薬は男性なら泌尿器科でもらえることが多いです。
女性の場合はどうかというと、患部が女性器となり、泌尿器科の診察領域から外れているため、泌尿器科単独の病院では対応が難しいことがあります。
どちらかといえば女性器を専門にしている婦人科でもらえることが多いです。
カンジダという病気は女性に多い病気ですから注意してください。
なお、性病科でも対応していることがあるため、性病科併設の泌尿器科ならそちらで対応できる場合もあります。
不安なときは事前に問い合わせるといいでしょう。
クラミジアは非常によくある性病の一つになっています。
男性の性器がこれになったときは泌尿器科で診察を受けられることが多いです。
どんな診察になるかというと、症状や経過などについて問診で確認したあと、尿検査となることが多いです。
尿道に何かを入れられるといった検査にはならない場合が多いので安心してください。
診察と検査の結果、クラミジアと診断されたら抗生物質を使用されます。
飲み薬での処方のほか、注射や点滴を使う場合もあります。
どのような治療となるかは症状や病院の方針にもよりますので、診察時によく確認や相談をしておくといいでしょう。
≫ 『クラミジアの診察』
結石とは体の中にできる石のことです。
特殊な病気のように思えるかもしれませんが、食生活や生活習慣などにより、特に持病などない方でも体内に結石ができることがあるのです。
このような症状の診察はもちろん病院で受けられます。
何科に行くといいのかというと、これは泌尿器科です。
結石は尿路にできることが多いのですが、尿路は泌尿器となり、泌尿器科が診察を行っています。
尿路にできる結石についても泌尿器科で診察や治療が可能ですから、この診察を受けたいと思ったら泌尿器科を探してください。
新宿駅近で前立腺の診察を受けたい方もおられるでしょう。
これは泌尿器科の病院を選べば希望する診察を受けられる場合が多いです。
泌尿器科とはどんな病院かというと、泌尿器と男性の生殖器を診ている病院になります。
前立腺は男性が持っている生殖器の一つになるため、こちらの病院に行けばその診察を受けられるのです。
泌尿器科では女の泌尿器の診察もしています。
この病院は男性向きというイメージを持たれがちですが、泌尿器とは腎臓、膀胱、尿道といった尿の通り道にあたる臓器のことですから、当然女性にもあるのです。
そして女性の泌尿器に何らかの病気が起こることはもちろんあるため、女性でも泌尿器科を利用する機会はあります。
インターネットなどで調べると、「保険適用された化粧品が処方された」という内容を目にすることがあります。
健康保険は、お金がない人でもケガや疾病を治療しやすいように作られた仕組みです。
そのため美容目的として作られた化粧品が保険適用内となることはありません。
ただし「保湿」や「皮脂分泌を抑える」など、化粧品と同じような効果を持つ薬が処方されることはあります。
こういった薬が、化粧水や美容液の代わりとして使えます。
≫ 『ニキビ化粧品は保険適用内？』
泌尿器科では泌尿器や男性の生殖器の診察をしており、医師の問診のほか、検査が行われることもあります。
どんな検査が行われるのか、その検査項目の例をいくつかご紹介しましょう。
≫ 『検査項目の例』
体にはいろいろな不調が起こりますが、泌尿器に痛みがあるといった不調が起こる場合もあります。
しかし泌尿器といってもどこのことかよくわからない場合もあるでしょう。
これは腎臓、膀胱、尿道など、尿に関係する臓器になります。
泌尿器の痛みとしてよくあるのは、ずっと痛みがあるのではなく、おしっこをしたときに痛みがあるというものです。
男性なら尿道炎、女性なら膀胱炎でこのような症状が出ます。
どちらも泌尿器で炎症が起きており、それがおしっこのときの痛みにつながります。
そのほか、男性で多いのですが尿路結石により大変強い痛みが出るという不調もあります。
これは体の中に結石ができるという病気になり、その石が動いて尿道に入るなどすると激痛がする場合があるのです。
これも泌尿器の痛みの症状になりますね。
場合によっては耐えられない痛みとなり、ただちに病院を受診することになるでしょうが、そこまでの痛みでなくても、泌尿器の痛みと思われる症状が続いているときは病院を受診するといいでしょう。
≫ 『泌尿器の痛み』
